渦流探傷試験の原理と測定方法
渦流探傷試験は、金属表面のクラック(割れ)等の表面きずの検出能力に優れた試験方法です。
熱交換器や航空・自動車部品、金属棒・ワイヤーなど様々な検査に渦流探傷試験が適用されています。
また渦流探傷試験は、きずの検出だけでなく、材料判別や熱処理判定、導電率や膜厚の測定にも適用することができます。
ここでは、渦流探傷試験の測定原理とコイルの種別、測定方法(用途)について説明します。
コイル(プローブ)の種別
渦流探傷装置で使用するプローブには、銅線を巻いたコイルが埋め込まれています。コイルは、被検査物の材質や形状・表面状態、用途により、最適な形式や形状が異なります。標準品(汎用品)として幅広い用途に対応可能な形状・仕様のコイルがありますが、検査部位や検出対象によっては、高感度・高精度を達成する為に専用に設計することで、検出能力を高めることが可能です。