コイル(プローブ)の種別
渦流探傷で使用するプローブには、銅線を巻いたコイルが埋め込まれています。非検体の形状・表面状態、用途により、コイルの最適な形状は異なります。
このページでは、コイルの形状について詳しく説明します。
コイルの形状と主な用途
コイルの形状は、内挿型、貫通型、上置き型の3つに分類されます。
内挿コイルは、配管や穴に挿入して探傷を行ないます。熱交換器などの保守検査で広く使用されています。
貫通コイルは、ワイヤーや棒、配管・パイプの探傷に使用され、試験体をコイルの内側に通して探傷を行ないます。
上置コイルは、上記2種類のコイルに比べ、より微小な欠陥を検知することができます。微細な傷を検出したい場合や、板状の試験体、部品等のように形状が複雑で探傷箇所が制約されている場所の探傷に使用されています。
コイル形状 | イメージ | 主な用途 |
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内挿型 | 管材や穴の内側面の検査 (熱交換器の配管の検査) |
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貫通型 | 棒材・管材の外側面の検査 異材判別 |
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上置き型 | 部品検査や平板の検査 異材判別 |